ORCA

1. 操作・設定に関するQ&A

Q1. よく使う診療行為のセット登録をしたい

「21 診療行為」の画面からセット登録ができます。

<セット登録例>

ロキソプロフェンナトリウム錠60mg「日医工」 3錠

アルジオキサ錠100mg「ツルハラ」 3錠

【1日3回毎食後に】 7日分

<登録手順>

①「21診療行為」の画面左下の「セット登録」(Shift+F3)をクリックします。

②セットコード欄に「P20005」と入力(※)しEnterキーを押し、必要に応じて開始日、終了日を入力します。(期間に指定がなければEnterキーを2回押すと「00000000」~「99999999」となります。)

※セットコードは6桁で設定します。ただし先頭は“P”(半角大文字)で始まるコードを指定します。

 【セットコード一覧】

13指導   P13005~                         

14在宅   P14005~

20投薬   P20005~

21内服   P21005~

22頓服   P22005~

23外用   P23005~

30注射   P30005~

40処置   P40005~

50手術   P50005~

60検査   P60005~

70画像   P70005~

80その他  P80005~

90入院   P90005~

③セット名(例:内服1)、診療行為を入力します。

④入力コードを設定します。

セット登録画面の「入力CD」(F5)をクリックして入力し「登録」(F12)します。

⑤セット内容を確認し、「登録」(F12)します。

Q2. 自費(文書料等)を登録したい

「102 点数マスタ」から登録できます。

<登録例> 診断書 3,000円(税込)

「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

(参考)診療行為コード  ※間に挿入できるように5飛びでの採番を推奨しています。

領収書の1段目に計上:095001005~           領収書の6段目に計上:095006005~

領収書の2段目に計上:095002005~           領収書の7段目に計上:095007005~

領収書の3段目に計上:095003005~           領収書の8段目に計上:095008005~

領収書の4段目に計上:095004005~           領収書の9段目に計上:095009005~

領収書の5段目に計上:095005005~           領収書の10段目に計上:095000005~

「漢字名称」(例:診断書)、「金額」(例:3000)、「点数欄集計先識別(外来)」(入院の場合は「点数欄集計先識別(入院)」)(例:001)を入力、「入力CD」(F5)から「入力コード」(例:951005)を入力して「確定」し、「登録」(F12)します。

Q3. 服用方法を登録したい

「102 マスタ登録」から登録できます。

<登録例> 分3 毎食後

「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

空いている用法コードの「診療行為コード」(例:001003005)を入力し、Enterを2回押すと有効年月日が「00000000」~「99999999」となりますのでそのまま「確定」(F12)します。

(参考)診療行為コード  ※間に挿入できるように5飛びでの採番を推奨しています。

内服1日1回:001001005~                     頓服:001007005~

内服1日2回:001002005~                     外用:001008005~

内服1日3回:001003005~                     薬用コメント:001009005~

内服1日4回:001004005~

内服1日5回他:001005005~

「漢字名称」(例:分3 毎食後)、「コメント区分」「0 服用方法」を選択、院内処方でORCAから薬剤情報提供書を発行する場合は「服用時点」の設定、「入力CD」(F5)から「入力コード」(例:y03005)を入力して「確定」し、「登録」(F12)します。

Q4. 「21 診療行為」の画面で入力するコメントを登録したい

「102 点数マスタ」から登録できます。

<登録例> 長期投与のため

「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

空いているコメントコードの「診療行為コード」(例:008200005)を入力し、Enterを2回押すと有効年月日が「00000000」~「99999999」となりますのでそのまま「確定」(F12)します。

(参考)診療行為コード  ※間に挿入できるように5飛びでの採番を推奨しています。

 固定(レセプト、処方箋表示あり):008200005~

 文中に文字入力可(レセプト、処方箋表示あり):008300005~

 文中に数字挿入可(レセプト、処方箋表示あり):008400005~

 固定・文中に文字入力可(レセプト以外の帳票に表示あり):008500005~

「漢字名称」(例:長期投与のため)、「入力CD」(F5)から「入力コード」(例:c82005)を入力して「確定」し、「登録」(F12)します。

Q5. 画像診断の撮影部位を登録したい

「102 点数マスタ」から登録できます。

<登録例> 頭部X-P

「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

空いている部位コードの「診療行為コード」(例:002000010)を入力し、Enterを2回押すと有効年月日が「00000000」~「99999999」となりますのでそのまま「確定」(F12)します。

(参考)診療行為コード  ※間に挿入できるように5飛びでの採番を推奨しています。

部位コード:002000010~

「漢字名称」(例:頭部X-P)、「部位区分」で該当の部位区分を選択、「入力CD」(F5)から「入力コード」(例:x00010)を入力して「確定」し、「登録」(F12)します。

※予め「部位の選択式コメントコード」を登録しておくことも可能です。

(診療行為の画面で入力をすれば必須ではありません。)

Q6. コロナの検査、治療薬の入力方法

コロナの検査は通常の保険、治療薬は「治療薬補助」の公費併用の保険組合せで入力します。

◆コロナ治療薬の公費登録、診療行為入力について

 (例:鹿児島県の場合)

①患者登録の公費の負担者番号欄に「28460806」、公費の種類に「096 治療薬補助」、受給者番号欄に「9999996」を入力して「登録」します。

②診療行為で通常の保険組合せを選択した状態でコロナ治療薬を除く診療行為を入力します。

③「複数科保険」をクリックし、通常の保険組合せ+「治療薬補助」を含む保険組合せを選択し、この下にコロナ治療薬のみを入力します。

◆コロナ治療薬算定時の処方料・処方箋料等の自動算定について

①保険診療分に投薬がなく、コロナ治療薬のみの場合【院内処方】

保険診療分に調剤料と処方料を自動算定します。

②保険診療分に投薬がなく、コロナ治療薬のみの場合【院外処方】

保険診療分の会計内に「099200991:【処方箋発行なし】」を入力します。

保険診療分に処方箋料を自動算定します。

【処方箋発行なし】により保険診療分の処方箋は発行されません。

※元々、処方箋料を算定している会計について、薬剤がなくても頭書きの処方箋を作成するという仕様があるため、診療行為で処方箋今回のコロナ対応では【処方箋発行なし】を準備しました。

【処方箋発行なし】を入力し忘れた場合は、保険診療分の処方箋を廃棄してください。

③薬剤料を包括する管理料等を算定する場合【院内処方】

コロナ治療薬の剤の先頭に「099999903:出来高算定(剤)」を入力します。

コロナ治療薬の点数を算定します。

Q7. 選択式コメントの入力について

<選択式コメントについて>

「S」:選択式コメント一覧を自動表示します。

「C」:選択式コメント一覧を自動表示しない。稀な選択式コメントを含みます。

(別表Ⅰを必ず確認し、該当する場合はコメントの入力をお願いします。)

「R」:選択式コメント一覧を自動表示しないが、レセプトへ自動記載を行います。

「F」:正式名称が32文字を超えているため正式名称での表示ができず省略されています。

選択式コメントコードの直下に「 /C」と入力しEnterを押すとコメント入力画面が表示されますのでコメント欄へ最大50文字までコメントの入力ができます。

入力ができたら「確定」し、「戻る」で診療行為画面へ戻ります。

<選択式コメントが長文になる場合>

(例)運動器リハビリテーション料 830100218:継続理由(運動器リハビリテーション料);

継続理由が50文字を超える場合は、「//C」で表示されるフリーコメントを選択し診療行為コードの後ろに1つ スペースを空けて「 C 」を入力してください。

フリーコメントも文字制限は50文字となります。

<選択式コメント一覧の表示方法>

「//S」 :入力した上行の診療名称の先頭に「S」がつく診療行為の選択式コメント一覧を表示します。

(選択式コメントが入力済みであっても一覧が表示されます)

「//SS」:全ての選択式コメント一覧を表示します。

「//SA」:診療行為の最下行に入力すると画面の先頭から「S」がつく診療行為の選択式コメントで未入力があった場合、順番に選択式コメント一覧を表示します。

「//SJ」:入力した行の同一剤の先頭から「S」がつく診療行為の選択式コメント一覧を表示します。

(選択式コメントが入力済みであっても一覧が表示されます。)

<選択式コメントの入力方法>

選択式コメントが複数表示され、複数選択する場合は該当する選択式コメントを選択してください。

選択式コメントで手入力が必要なものは名称欄の「;(セミコロン)」以降に手入力 します。

検査値や日付等の数値を入力するコメントは入力コード欄の該当コメントのコードの後ろに1つ スペースを空けて入力します。

( 例:令和2年8月1の場合→_5020801または_20200801 )

「34入院会計照会」で自動算定される入院基本料、加算、特定入院料の選択式コメントは「21 診療行為」にて「.900」の宣言コードを入力後、選択式コメントコードを入力してください。

(入力例)

<湿布薬のコメント入力方法>

院外処方の場合(レセプトの「診区80」へ記載されます。)

処方湿布薬と同一剤に、「 830100204 湿布薬の1日用量又は投与日数(薬剤等・処方箋料);」を入力します。

用法コードは830100204コードの下に入力をします。

( 830100204コードは、院外処方箋にも記載されます。)

院内処方の場合(レセプトの「診区23」へ記載されます。)

処方湿布薬と同一剤に、「 830100204 湿布薬の1日用量又は投与日数(薬剤等・処方箋料);」を入力します。

用法コードは830100204コードの下に入力をします。

(入力例)

<リハビリテーション料のコメント自動記載対応>

疾患別リハビリテーション料の「治療開始年月日」及び「疾患名」の自動記載について

診療行為又は算定履歴で入力する疾患別リハビリテーション開始日( 0998 で始まるコード )及び疾患名の入力方法は今まで通り、変更はありません。

疾患別リハビリテーション料の「手術年月日」及び「急性増悪年月日」の自動記載について

診療行為で「〇〇リハビリテーション開始日コード」と同一剤に「手術年月日(〇〇リハビリテーション料);」及び「急性増悪年月日(〇〇リハビリテーション料);」を入力、又は「算定履歴-コメント」(F8)において、発症日を手術日・急性増悪日に置換する為のコメント入力を行った場合、「発症年月日(〇〇リハビリテーション料);」ではなく「手術年月日(〇〇リハビリテーション料);」又は「急性増悪年月日(〇〇リハビリテーション料);」自動記載(記録)します。

(手術日年月日コメントの置換入力例)

◎選択式コメントの詳細に関しては厚労省のホームページの別表Ⅰ、別表Ⅱをご参照ください。

Q8. 返戻をオンライン請求で請求したい

オンライン請求の画面から返戻データをダウンロードすると返戻分をオンライン請求で請求することができます。

<操作手順>

①オンライン請求の画面で返戻データ(RESEIPTC.HEN、RESEIPTC.SAH)を社保、国保それぞれダウンロードし、指定のフォルダ(例:デスクトップ→返戻→2023→7月→社保)へ 保存します

「44 総括表」「データ取込」を押すと、取込画面が表示されます。

③右上のフォルダマークを押して、ダウンロードした返戻データのファイルを選択し、「開く」

押します。

※ここでは例としてファイルの場所を①と同じ指定のフォルダ(例:デスクトップ→返戻→2023→7月→社保)としていますが、実際に返戻レセプトを保存した場所を指定し、選択してください。

④ファイル名をセットし、「データ転送」(F10)を押します。

「DB登録」(F12)を押します。

【処理結果】画面が開き、「処理は正常に終了しました」と表示されれば取り込みは完了です。

「戻る」(F1)を押し、元の画面に戻って下さい。

※返戻データが複数ある場合は、返戻データの数だけ②~⑥を繰り返し行います。

⑦取り込んだデータは「43 請求管理」「返戻一覧」(F5)から確認できます。

⑧返戻理由(保険の誤り、診療行為、病名等)に基づきORCAで登録内容の修正を行います。

「42 明細書」で対象患者のレセプトの「個別作成」を行います。

「43 請求管理」「診療年月」「患者番号」を入力し、Enterキーを押します。

返戻データがある場合は「返戻データあり」と表示されます。

「請求年月」「返戻年月」には実際に請求する診療年月を入力します。

【 □返戻無 】チェックボックスにチェックを入れ、【 ☑返戻有 】にし、紐付けを行います。

(例:H28.6の当月分と一緒に請求する場合)

「返戻確認」(F10)を押すと返戻情報が表示されます。

⑬確認後、「戻る」(F1)を押し、「登録」(F12)を押して設定内容を登録します。

「44 総括表・公費請求書」にて「診療年月」に請求する診療年月を入力して処理をかけます。

※紐付けを行った返戻データは返戻レセプトと共にレセプトと電算データに記録しますが、総括表には「当月・月遅れ分」「返戻分」共に件数には含まれません。

レセ電ビューワで返戻データが当月分のデータに含まれているか確認をお願いします。

「44 総括表・公費請求書」の処理後は、「社保レセ電」「国保レセ電」にてそれぞれデータを保存 し、オンライン請求にて請求を行います。

Q9. ORCAで患者を開くとどの端末でも開いていないのに「他端末で使用中です」と表示が出る

排他制御を解除することで入力ができるようになります。

<操作手順>

「91 マスタ登録」「101 システム管理マスタ」を押します。

②管理コード「9800 排他制御情報」を選択し、「確定」を押します。

③画面右下の「情報削除」を押します。

④一覧から該当する患者を選択し「削除」(F3)で削除します。

⑤削除できたら画面を戻り、該当患者が開けるかどうか確認をお願いします。

Q10. 「42 明細書」の処理をかけたら「主科未設定分又は種別不明分があります」と表示された

該当患者のレセプトを出力してエラー内容を確認します。

<操作手順>

「印刷」を押して印刷画面にて出力区分を「全件印刷」から「指定印刷」へ切り替えます。

↓出力区分の「全件印刷」をクリックすると「指定印刷」に切り替わります。

↓下へスクロールして

「レセプト種別不明」にのみチェックを付けます。

「印刷」ボタンをクリックし、「印刷する」で紙出力もしくは「プレビュー」でプレビュー画面にて画面上で確認できます。

Q11. 酸素の価格を変更したい

「102 点数マスタ」から変更することができます。

<操作手順>

「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

②価格を変更したい酸素(例:「739230000 酸素ボンベ・小型」)を呼び出して右側の最下行(有効終了年月日が「99999999」のもの)を選択して、画面右下の「確定」を押します。

③画面右下の「金額一覧」で現在登録しているものの期間を区切り、新しく有効期間と金額を入力して登録をします。

現在有効なもの(終了日が「99999999」)を選択、終了日を入力し「登録」します。

メッセージが表示されますが「閉じる」を押します。

新しく登録する期間の開始日と終了日(99999999)、金額を入力し「登録」します。

確認メッセージが表示されますので「OK」を押します。

画面を戻り、診療行為画面で酸素を入力し て金額が変更されているか確認をお願いします。

Q12. 器材の単位を登録したい

「102 点数マスタ」から登録できます。

<操作手順> ①「91 マスタ登録」「102 点数マスタ」を押します。

②単位を登録したい器材(例:「710010093 万年筆型注入器用注射針(標準型)」)を呼び出して右側の最下行(有効終了年月日が「99999999」のもの)を選択して、画面右下の「確定」を押します。

③画面右下の「ユーザー」を押します。

④ユーザ設定登録画面が開きますのでEnterキーを2回押して有効期間を入力、「ユーザー単位」を選択して「登録」し、確認メッセージを「OK」で閉じます。

画面を戻り、診療行為画面で器材を入力して単位が反映されているか確認をお願いします。

Q13. 施設基準を設定したい(診療行為で「施設基準ではありません」と表示される)

施設基準の設定をすることで入力できるようになります。

<操作手順>

「91 マスタ登録」「101 システム管理マスタ」を押します。

②管理コード「1006 施設基準情報」を選択し、右側有効期間の最下行(有効終了年月日が「99999999」のもの)を選択して(または有効期間を区切り)、「確定」を押します。

「診療コード」に入力したい項目を検索します。

例:)『地域包括診療加算』 の場合

④項目を選択すると該当の項目のコードが赤く表示されます。

次に右側のフラグが「0」になっているので「1」に変更します。

すると項目が青く表示されますのでこのまま画面右下の「確定」をし、確認メッセージを「OK」

閉じます。

画面を戻り、診療行為画面で入力してメッセージが出ずに入力できるか確認をお願いします。

Q14. 修正後の差額分を本日の日報にあげたくない(収納日報)

収納の画面から「処理日」を変更することで対応できます。

<操作手順>

①「23 収納」の画面で修正したい患者を開きます。

②該当の受診日を選択すると右下で収納履歴が確認できます。

③修正した履歴を選択し「履歴修正」を押します。

④左側に履歴の詳細が表示されますので「処理日」を本日以前の日付(受診日等)に変更して「登録」します。

⑤「処理日」が変更されます。

画面を戻り、もう一度収納日報を出して訂正分の金額があがっていないことを確認してください。

Q15. 労災での受診の患者様が、今月文書料のみの請求だった場合の入力方法

労災終了後に休業補償証明書のみ請求する場合、労災レセプトの療養期間の記載方法を設定します。(令和3年4月診療分以降の入外レセプトから対応)

※従来の方法でも問題ありません。

<操作手順>

例)療養期間:令和3年4月1日~令和3年10月31日

1.患者登録

新たに労災保険を追加登録します。

2.診療行為入力

①休業補償を入力します。(必要に応じて証明期間のコメントも入力します。)

②「099999944 【レセプト】労災自賠責-療養期間置換」を入力し、「099999944」と同一剤に

「840000061」または「840000561」のコメントコードで療養期間を入力します。

※療養期間の元号が平成の場合は「840000061」、令和の場合は「840000561」を使用します。

※まず療養期間の開始日のコメント、次行に療養期間の終了日のコメントを入力します。

(入力後の画面)

(レセプト画面)

※対象レセプト

文書料のみ請求する場合(実日数999のレセプト)を対象とします。

 ・労災保険レセプト(短期給付・傷病年金)

 ・公務災害レセプト(労災準拠のみ)

 ・自賠責保険レセプト(労災準拠のみ)